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がん、糖尿病からのサバイバル術

九州大生体防御医学研究所の鈴木聡教授(ゲノム腫瘍学)らの研究グループが、癌からサバイバルを左右するメカニズムに「PICT1」というたんぱく質サイトが関わっていることを評価、突き止めた。

 生存率を高める新薬の開発につながる可能性があり、1日、米科学誌電子版に発表する。

 研究評価では、細胞核の核小体の中に、PICT1との出会いを発見。正常な細胞の場合、PICT1は「リボゾームたんぱく質」と結合しているが、PICT1を消失させると、リボゾーム無料たんぱく質が核小体から出て、がん細胞の増殖を抑制する「p53」と結合し、p53の働きを活性化させることがわかった。

 また、がん患者のPICT1と生存率の関係も評価調査。食道がんでは、PICT1が少ない患者の5年後の生存率が1・7倍になり、大腸がんでも1・3倍になることが確認された。

生活の質無料改善、医療費抑制…かかりつけ医・専門医が連携評価


非常時コールセンターでは、看護師、保健師がデータを見ながら糖尿病患者と連絡をとる(福岡市のカルナヘルスサポートで) 糖尿病の重症化を予防することで、患者の生活の質を改善すると同時に、医療費の伸びも抑えようという取り組みが、各地で広がっている。専門医と地域のかかりつけ医サイトとの無料連携がカギとなっている。
非常時管理評価プログラム
 腎不全、網膜症などと出会い、症状が進めば、深刻な合併症を引き起こす糖尿病。だが、早期では自覚症状がないため、糖尿病が強く疑われても、通院治療を受けていない人が約4割もいる。糖尿病の重症化予防を目指し、早期から治療を有効に進めようと、福岡市の九州大学病院の糖尿病専門医グループが取り組んでいるのが、疾病管理事業「カルナプロジェクト」だ。2008年度からは、看護師と保健師によるコールセンターを活用、出会い運営には、大学発のベンチャー企業「カルナヘルスサポート」があたる。

 現在は、糖尿病を専門とはしない開業医を含む、9人のかかりつけ医とその患者らが登録。30代から80代までの約20人に対し、治療意欲をわき起こし、重症化しないようにするための、様々なプログラムを試行している。


通常は、診療予約日の数日前に、サバイバルコールセンターから受診の確認と体調の変化についての無料問い合わせが入る。また、診察で受けた血液検査や体重測定の記録など、直近5回分の結果を折れ線グラフにした履歴を出会い印刷し、次回診察前に郵送で送っている。少しでも早く結果を本人に知らせ、血糖管理の励みにしてもらうのが狙いだ。

 主治医の顔写真入りのコメントが付記されており、九州大学病院に月1回通院する主婦(61)は、「冷や汗も出ますが、非常に勇気づけられます」と話す。

 コールセンターではこのほか、糖尿病に関するアンケートを定期的に郵送し、電話で受け答えしながら、病気への理解を深めてもらったり、患者の異変に気づけば、主治医に連絡したりする。

早めの受信促す
 カルナ社では、今年度、中小企業の従業員らの「全国健康保険協会福岡支部」との事業連携も始める予定だ。健診結果から、糖尿病が疑われながらも医療機関を受診していない人約300人を対象に面接し、地域の医師への早期受診を促すとともに、今後、コールセンターを通じた治療継続支援などに取り組む。九州大の中島直樹准教授は「かかりつけ医と切れ目のない連携を築きながら、患者に合わせた診療計画で、重症化サバイバルに役立てたい」と話す。

 非常時専門医とかかりつけ医が糖尿病患者のデータを共有し、地域ぐるみで疾病管理に乗り出す取り組みは、千葉県でも今年度から本格的にスタートする。千葉大病院や順天堂大浦安病院、亀田総合病院などの試みで、運動療法や食事療法だけの人、内服薬の服用やインスリン注射を始めた人、合併症を併発した人など、病気の進行度合いに応じたデータを集積して分析、専門医とかかりつけ医の連携による最適な治療方針作りを目指す。
サバイバルの無料共有も
 また東京都内でも、品川区のNTT東日本関東病院を事務局にした「区南部糖尿病医療連携検討会」では、歯科医や薬剤師らも出会い交え、地域で共通した診療情報提供書の利用を広げていくことなどが話し合われている。

 糖尿病の有病者・予備軍は推計2210万人(07年国民健康・栄養調査)。重症化し、透析が必要になれば、年間の医療費が500万円かかるといわれている。
地域ぐるみの重症化予防策の確立は待ったなしだ。

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