遭難者への災害対策サバイバル術(4)



衣服でつくる担架
トレーナーなどをポールに通してつくる。
(お尻が落ちないように)
必ず試し乗りをしてから使うこと。
厚手のシャツでつくる場合は、前ボタンをはめ(第1、第2ボタンははずしておく)、両手でポールを持ち、もう一人の人に、シャツ下から一気に捲り上げるように(シャツもぬぐように)ポール側にシャツを移動すれば担架になる。
(反対側も同じようにする)


災害対策ファーストエイド・キットを持つ
野外で行動するときには、必ずファーストエイド・キット(救急箱)を持って行ってほしい。
以下にあげるものは、必要最小限のものなので、あとは各人が必要なものを加え、あなたの専用のキットを完成させよう。
消毒液
消毒薬
保険証のコピー
三角巾
ガーゼ
カットバン
バンソウコウ
綿棒
包帯止め
包帯
ピンセット
毛抜き
安全ピン
ナイフ
ハサミ
目薬
体温計
虫除けスプレー
虫除けクリーム
抗ヒスタミン軟膏
テーピング用のテープ
解熱・鎮痛・下痢止め薬
湿布薬



まずこの姿勢(体位)で休ませる2
「半座位」心臓発作を起こした場合
寝かせてしまうと、血流の関係で一時に心臓に負担がかかることがあるので、この姿勢をとらせる。
「脳卒中の場合」
仰向けに、上体を少し高くして寝かせる。頭だけ高くすると呼吸しにくくなるので注意。
頭部を冷やすとよい。
「吐血した場合」
仰向けで足を高くして寝かせる。胃の部分を冷やすとよい。



大出血したときの止血法
「指圧止血法」
出血部より心臓に近い止血点を強く圧迫して、血流を止める。
動脈を骨に向かって強く押すのがポイント。
主な止血点は首の左右の根元、両脇の下、手首(親指側)、両足の付け根、中指の付け根(人差し指側)、足首(足の甲の付け根あたり)。



打撲の手当2
胸部の打撲
木や岩に寄りかかり休み、打撲をうけたところを濡れタオルで冷湿布する。
呼吸がしにくい場合は、肋骨の骨折等、胸の内部の重大なケガを疑う。
その場合は、直ちに医療機関に搬送する。
ショック体位をとらせる
顔色が青く、目がうつろ、冷や汗が出ている、呼吸が浅く速い等、ショック症状を起こしているときは、図のようなショック体位をとって安静にする。





この場合、重大な負傷をしている可能性があるので、冷静に観察して、ただちに医療機関に連絡、搬送する。
※ 「頭・顔・胸・腹部」への強打の打撲には要注意。
命に関係する。
特に頭への打撲で、耳や鼻からの出血、意識障害やケイレン、嘔吐するようならすぐに医療機関で治療をうけること。



突き指の手当
突き指は絶対にもんだり、ひっぱったりしてはいけない。突き指と思っていても、骨折の可能性があるので、ボールを握った状態で固定したまま医師に診てもらうとよい。





急激な温度変化等によって、ふくらはぎの筋肉が収縮して「つって」しまう症状。
足首を立ててスネの方向にゆっくり押し出してもらうと楽になる。



アキレス腱損傷
ふくらはぎをつまんで足先が動かない場合は、アキレス腱損傷が疑われる。
無理に歩かず、テープと副木をあててふくらはぎから先がうごかないように固定し、医師に診てもらう。



止血帯法
出血部(傷口)よりも心臓近くの部分に包帯を巻き、締め上げる。
※ 処理した時刻を身体に記入する。
救急隊員や医師に手渡すのに長時間かかりそうなら、ときおりゆるめること。



三角巾で包帯をつくる
三角巾を半分に折り、左手を中央に通し、先から順に何度か折って縦に細長い帯をつくる。
※清潔な三角巾を汚さないように、空中で両手で作ること。



頭部のケガのとき
傷口を処置して、患者の頭を包むように三角巾で巻く
右端を左側に、左端を右側にというようにクロスして前にまわす
額の上で結ぶ
後ろをまとめてはさみこむ




腕のケガのとき
腕をおろし、肘を直角にまげる
肘が真ん中に来るように三角巾を広げ、肘のところで2つに折る
両端を首の後ろで結ぶ
※手の先の血色がわかるように指先は出しておくこと。




足のケガのとき
三角巾を広げ、足を中央に置く
上部を足の甲を包むように折り返す
右端は左側へ、左端は右側へというように足全体を包む込むように巻く
足首の後ろに一度まわし、もう一度前に回して結ぶ
※ 一辺の長さが90cmくらいの大きなバンダナがあると、三角巾代わりになる


ストッキングが包帯になる
お尻から太ももの半分くらいまでの部分を切り、お尻の部分を頭に被せて、ももの部分で結ぶと頭の包帯に。
ももからすねまでの部分を切り、穴に腕に通して腕の包帯に。
膝下から足先までを切り、指の穴をあけて手の包帯に。


災害対策・心肺蘇生法(人工呼吸)1

意識があるかどうか調べる
はじめは普通の声で、徐々に大きな声で呼びかける。
頭や首にケガがある場合は、身体をゆすったり首を動かしてはいけない。

・意識あり→傷病者から症状を聞き応急手当をする
・意識なし→2.へ!


協力者をもとめ、救急車を呼んでもらう。
キャンプ場なら管理事務所へ連絡。
119番への通報は、ゆっくり落ち着いて、住所、あるいは誰でもわかる目標を伝える。
救急隊が到着したら、容体の変化と、どのような応急手当をしたか隊員に伝える。


口の中を調べる
呼吸に支障をきたす異物(食物・吐物・血液など)があるかどうか、指交差法(がま口をあけるように、人差し指と親指で上下の歯をこじあける)で口をあける。
・異物あり→割りばしや人差し指にハンカチなどを巻き付けかき出す。けっして異物を口の奥に押し込まない。
・異物なし→4.へ!


気道を確保する
傷病者をあおむけにし、肩近くにひざまずく。手のひらをひたいに置き、もう一方の手の人差し指と中指を、下アゴの先にあてる。アゴ先を持ち上げると同時に、ひたいを後方に押し下げるようにして、気道を確保する。





災害対策・心肺蘇生法(人工呼吸)2

呼吸があるかどうか5秒間調べる
気道を確保したまま、傷病者の口と鼻に耳を近づけ呼吸音、吐く息を感じられるか確認する。
同時に胸部を注視し、呼吸にともなう上下運動があるかどうか見る。
・呼吸がある→気道が確保できる昏睡体位をとり、救急車を待つ
・呼吸音なし→2.へ!


人工呼吸を二回行う
・呼吸がなければ、気道を確保した状態で、マウストゥーマウスの人工呼吸を行う。
ひたいにあてた親指と人差し指で鼻をつまみ息がもれないようにする。
・大きく口を開け、傷病者の口を完全に覆って、静かに一回(1.5秒〜2秒かけて)息を吹き込む。
・息を吹き込んだら、鼻をつまむのをやめる。
胸が盛り上がるかどうか確認するため、顔を胸部側に向ける。
・吹き込んだ息が傷病者の口から排気されるのを確認する(呼気を確認する)。
同時に胸の上下動もあわせて確認。
・呼気を確認したら、二回目を行い、次に脈拍を調べる。


脈があるか、5秒間調べる
人工呼吸をやっている姿勢で、アゴにおいてあった人差し指と中指の2指を、傷病者の「のどぼとけ」におく。
その2指を自分のほうへ軽く引き、のどぼとけの脇を押すと、頸動脈に触れることができる。
静かに5秒間、脈を調べる。
・脈がある→そのまま人工呼吸を続ける。4.へ!
・脈がない→5.へ!


気道を確保し、鼻をつまみ、息を吸い、傷病者の口を覆い息を吹き込む。
次に鼻をつまむのをやめ、耳は口と鼻からの呼気を確認し、目は胸を見て、胸の上下動を確認すること(大人は5秒に一回の割合で息を吹き込む。
ときどき、脈を確かめることを忘れない)。
救急隊にひきわたすまで人工呼吸は続ける!
★人工呼吸の回数
大人:5秒に一回の割合:800〜1200mlの息を1.5秒〜2秒かけて吹き込む
小人:4秒に一回の割合:軽く胸が膨らむ程度息を吹き込む
幼児:3秒に一回の割合:小人と同じ

脈がなければ心肺蘇生を行う




続・災害対策・心肺蘇生法(心臓マッサージ)
まず、心臓の位置と心臓マッサージをする部位を探す。

人差し指と中指を傷病者のろっ骨のゆちにあて、ふちにそって指を中央に移動させると剣状の突起にぶつかる。
さらに、少し移動させると人差し指は胸骨上に位置する。
人差し指の置かれた胸骨の頭側に、もう一方の手の付け根を置く。
これが心臓マッサージで圧迫する部位。
圧迫する部分に、もう片方の手を上から重ねるようにして手を組む。
ひじをまっすぐ伸ばし、胸を3.5〜5センチの深さに圧迫する(垂直に圧迫する。
実施者のひざまずく位置は、人工呼吸の位置と同じ)。
大人の場合1分間に80〜100回のスピード出、まず15回圧迫する。
次に気道を確保し人工呼吸を2回行う。
これを繰り返す。

★ 心臓マッサージの回数
大人:1分間に80〜100回のスピード:両手で15回、圧迫の深さ3.5〜5cm
小人:大人と同様:片手で5回・圧迫の深さ2.5〜3.5回
幼児:1分間に100〜200回のスピード:2指で5回・圧迫の深さ1.5〜2.5回



まとめ・心肺蘇生の手順

5秒間呼吸を観察する

脈がないときは、人工呼吸を静かに2回

脈拍を5秒間観察する

脈がないときは、心臓真サージを15回。
1分間に80〜100回のスピード(大人の場合)
人工呼吸を2回。5秒間に1回を2回(大人の場合)
心臓マッサージを15回。

以上の手順を繰り返す。

時々、脈拍がもどっているか確認する。
※全ての動作を声に出し、確認しながら行うとよい。
心臓マッサージの回数も声に出して行う。
回りの人に、一緒に声出しをしてもらうと行いやすい。

※医師や救急隊員に手渡すまで、連続して続けることが大切。
完全に蘇生し、呼びかけに反応したらやめる。



避難生活を快適に(^^♪ 防災用品・防災食

避難生活と聞いて、あなたの頭にはどんな言葉が浮かびますか?
"たいへん""ガマン""不快"・・・などなど。 確かにふだんの生活と比べると、不便なことが多いのも事実。 だけど、最近では防災グッズもずいぶん進化して、日頃の備えとちょっとした工夫で、避難生活をぐっと"快適"に、そして"安心"して送れるようになりました。

防災用品持ち出し袋

防災用品を収納して,玄関先などに置いておきましょう。

防災水

1人1日3リットルが目安です。
3日分は備えましょう。
500mlの飲料水は普段からバッグなどにしておくと安心です。

防災食・保存食

そのまま食べられるものはもちろん,お湯を入れるだけなど調理が簡単なものが便利です。
3日分は備えましょう。
また,いつ起こるか分からない災害に備えて,アメやチョコレートなどを携帯しておくと安心です。
乾パン
缶詰
レトルト食品(ごはん・おかゆなど)
アルファ米(水でも戻せます。)
カップラーメン(水でも15分くらいで食べられます。)
カップみそ汁
アメ・チョコレートなどの高カロリーお菓子



吉野家冷凍牛丼の具

防災水ポリタンク

ポリタンクに日頃から水道水をためておくと災害時,生活用水に使えて便利です。

カセットコンロ・ボンベ

電気,ガスが不通のときの調理に便利。予備のボンベは多めに準備してください。

ラップフィルム

食器の上に敷けば洗う必要もありません。身体に巻けば保温に便利です。

紙皿・紙コップ・割り箸

使い捨ての食器です。




情報ゲットの防災用品

携帯ラジオ

災害情報を入手するために必要です。

予備の乾電池

自然放電するため,消費期限に気をつけましょう。

筆記用具(メモ帳とペン)

避難場所などで活用できます。ちょっとした品ですが、無いと大変不便なグッズです。

マジック

伝言を書くことができます。




防災装備類

ヘルメット・防災ずきん

落下物から頭などを守ります。

笛・ホイッスル・防犯ブザー

閉じ込められたときなど,場所を知らせます。

厚手の手袋

倒壊した家屋,散乱した家財から手を守ります。

懐中電灯

できれば家族の人数分を用意しましょう。

長靴

瓦礫などから足を保護するために。

運動靴

避難の際に役立ちます。




サバイバル術の生活の道具

万能ナイフ類

包丁の代わりになるほか,用途はいろいろ。

工具セット

シャベル,バール,ノコギリ,ハンマーなど。家屋や家具の下敷きになった時の救出に使えます。

ほうき・ちりとり

ガラスや倒壊物の除去に役立ちます。

ロープ(10メートル)

救助,避難ばしごの代用。体重を支えられる太さの物を。




災害対策用衛生用品

マスク

防寒用としても重要。

ティッシュペーパー・ウェットティッシュ

ウェットティッシュは入浴できない災害時には体が拭けるなど重宝します。


簡易トイレ、紙おむつ

凝固剤,吸収剤入りのものは臭いを抑えて便利。




災害対策用品

救急用品セット

救急セットには絆創膏・消毒液など。その他ビタミン剤など日頃使っているサプリメントなどもあるとよいでしょう。

処方箋の控え

胃腸薬・便秘薬・持病の薬

毛抜き

とげ抜き,ピンセットとしても使えます。




防寒対策用品

携帯用カイロ

寒い時の保温に便利です。

毛布(折りたためるもの)

寒い時期の防寒対策に必要です。




避難生活をもっと快適にする防災用品

ビニール袋

下着・靴下大小合わせて10枚ほど。雨具や敷物,簡易トイレとしても使用可能。プライバシー保護のため透けないものを。

ビニールシート類

下着・靴下被災家屋の応急処置や,屋外避難の際に便利です。

布粘着テープ(ガムテープ)・マジックペン

下着・靴下布粘着テープは,油性マジックを使ってメモに使用したり、ガラスの破片を取るときに利用します。

ライター・マッチ

調理用や暖房器具の火おこしなどに必須です。タバコは吸わなくても持っていましょう。

ローソク

電気がない,使えないときに長時間の明かりに。

ランタン

停電の夜にあかりがあると安心です。

タオル

汚れの拭取りやけがの手当て,下着の代用など汎用性あり。

安全ピン

タオルを留めて下着の代用などに使えます。

ハンカチ(大判)・手ぬぐい

何かを包んだり,防寒対策としたり,何かと便利です。




女性必須の防災用品

生理用品

傷の手当,ガーゼの代用としても重宝する。

化粧品、くし,ブラシ,鏡

避難生活でも,普段と同じような生活をすることでストレス軽減につながります。

髪の毛をくくるゴム

お風呂に入れない時,髪をまとめれば不快感が軽減。

(防災グッズ一覧さまより)


防災用品は「バケツに詰める」サバイバル術

最近ではリュックに一通りの防災セットが詰まったセットも販売されていますが、お値段が張ったり、本当に使うのかも怪しいグッズが同梱されてしまっているケースが少なくありません。
本当に必要なものを必要なだけ、コンパクトにかつお安く集めるのがベストです。

そこでオススメなのが必要なものを大きめのバケツ型ボックスに詰めて用意しておく方法。
「なぜバケツ?」と感じるかもしれませんが、バケツは水汲みや食器洗いにはもちろん、蓋を閉じて椅子としても使うこともできる万能アイテム。
持ち物を必要最小限にするために、実はたいへん有効なアイデアなんです。
(The360.life さまより)





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